損害の値段−情報流出と不当表示

三菱UFJ証券の顧客個人情報が流出した問題で、同社は情報流出の被害を受けた顧客全員に1万円分の商品券を送ることとしました。
過去の裁判例を見てみると、インターネットプロバイダの顧客情報が流出した事例で一人あたり5500円の賠償金の支払いを命じたものや、エステ会社の顧客情報流出に対し、一人当たり3万5000円の賠償金を支払うよう命じたものがあります。
このように、金銭的に計ることが難しい損害についても、ある程度の幅はあるものの、一定程度の損害の値段の相場とも言うべきものがあるようです。
金銭的に計りづらい損害というと、このブログでも何度が取り上げた、日立冷蔵庫の不当表示の一件が思い起こされます。
機能・性能に問題がないとは言っても、やはり信頼を裏切られた消費者には損害が生じていると思いますし、その金銭的評価も可能なのではないかという気がします。
エコに役立つという信頼、あえて金銭に見積もれば如何ほどになるものでしょうか。