2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

亜鉛めっき鋼板カルテル事件で、課徴金155億円。

公正取引委員会は、亜鉛めっき鋼板カルテル事件で、日鉄住金鋼板ら3社に対して、過去2番目の多額となる計155億の課徴金納付命令を発令しました。 この事件については、いくつかの特徴があるように思えます。 先ず、第一は、本件カルテル事件もJFE鋼板の…

セブンイレブン

このたび、当事務所が、コンビニ業界最大手であるセブン−イレブンのオーナー10名の代理人となり、セブン−イレブン・ジャパン社に対して提訴しました。 訴えの内容は、オーナーの意向を聞かないまま、税金や公共料金の支払いを一方的にオーナー側へ次々と強…

Leegin判決の衝撃−再販当然違法から合理の原則へ−

再販売価格維持行為と言えば、メーカーが卸売価格や小売価格を拘束するものとして、ブランド内価格競争を阻害する不公正な取引方法として独占禁止法上は「当然違法」としてとらえられていることが長く常識とされてきました。 ところが、2007年6月、アメリカ…

EU欧州委員会クルス氏vs.米司法省バーニー氏

世界の独禁政策の当局の稼ぎ頭は、EU欧州委員会のクルス氏ではなかろうか。EU欧州委員会が問題とする独禁法違反事件については、1,000億円を越す制裁金を連発し、その度にクルス氏が担当者として名前が出てきます。 数年前来日されたときも、クルス氏の自信…

三光丸事件とケースブック、勘所

かつて私達の法律事務所で取り扱っていた三光丸事件が、かねてより様々な経済法学者から判例評釈等の形で意見が出されています。三光丸事件は、独占禁止法に基づく差止請求を訴訟で争った事件です。 「ケースブック独占禁止法」においては、三光丸事件の作為…