2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

下請法の骨格と実務の運用

当事務所でも力を入れている下請法のホームページでの原稿がようやく完成し、近日中にHPへupされます。 下請法の主な骨格は、次の3つからなっています。1.下請法の適用対象の確定−具体的な取引内容と資本金要件によって決まってきます 2.親事業者の…

損害の値段−情報流出と不当表示

三菱UFJ証券の顧客個人情報が流出した問題で、同社は情報流出の被害を受けた顧客全員に1万円分の商品券を送ることとしました。 過去の裁判例を見てみると、インターネットプロバイダの顧客情報が流出した事例で一人あたり5500円の賠償金の支払いを命じたもの…

EU、クルス氏頑張ってますね!−EU:インテルに制裁金1400億円

EU、欧州委員会は、アメリカの半導体最大手メーカーのインテルに対して、EU競争法違反として過去最高額となる1400億円の制裁金を課す旨を命じました。 インテルは、MPUの販売では世界シェアの約8割を有し、競合他社であるAMDの製品を使用しな…

価格カルテル‐刑事公判

価格カルテルについて独占禁止法違反事件として、東京地方裁判所にて刑事公判が継続されています。 被告人は、大手メーカーの営業担当部長や担当取締役です。社内においては、エリートコースを歩んんできた方々であろうと思われます。談合の刑事事件において…

枚方談合事件で無罪判決

枚方市の談合事件で、刑法の談合罪で起訴されていた元副市長に対し、大阪地方裁判所は4月27日、無罪の判決を言い渡しました。 日本の裁判の有罪率は、ほぼ99.9%位といわれており、無罪判決はほとんど出ないというのが私達弁護士の常識となっています。 無罪…

日立冷蔵庫の不当表示−その3−ようやくの「お詫び」広告

日立冷蔵庫の不当表示について、メーカーからようやく「お詫び」の広告が出されました。これまでのHPでの広報などでは、商品の性能や品質には問題はないとのコメントが目立っていましたが、今回のお詫び広告では、近時の環境問題への関心の高まりの中で多…

日立エコ冷蔵庫の不当表示‐その2

日立アプライアンスの冷蔵庫について、公正取引委員会が景表法に基づきエコ表示が有料誤認表示に該当するとして排除命令を4月20日に出しました。 日立のホームページにおいては、カタログやウェブサイト、新聞広告、ポスターの表示が公取委から指摘を受け…