エコ冷蔵庫の不当表示


日立アプライアンスの製造販売した冷蔵庫は、「リサイクル材を活用」、「製造工程でのCO2排出量約48%削減」等と広告していましたが、実際はリサイクル材はごく一部にしか使用しておらず、又、CO2削減率も0〜数%にしかすぎなかった。公正取引員会は、このエコ冷蔵庫の不当表示を優良誤認表示として景品表示法違反と認定して排除命令を出しました。
このエコ冷蔵庫は、昨年9月以降約半年で約15万台を販売し、その売上額は約300億円に達していたといいます。
このような景表法違反事件においては、公取委によってその企業名が公表されるだけで、直接的な罰則規定はありません。しかも、日立アプライアンスにおいては、この冷蔵庫には性能や機能上の問題はないので、回収や交換等は検討していないとのこと。
消費者は、エコの表示を信じて地球環境のため良かれと思ってこのエコ冷蔵庫を購入した人も多いと思われます。そして、景表法違反の不当表示を認定しつつ、何のお咎めもなく、消費者への賠償もしないのは消費者への背信行為とも言えるのではないでしょうか!