EU欧州委員会クルス氏vs.米司法省バーニー氏


世界の独禁政策の当局の稼ぎ頭は、EU欧州委員会のクルス氏ではなかろうか。EU欧州委員会が問題とする独禁法違反事件については、1,000億円を越す制裁金を連発し、その度にクルス氏が担当者として名前が出てきます。
数年前来日されたときも、クルス氏の自信に満ちたスピーチが心に残っています。
ところが、ブッシュ前大統領の下でのアメリカの独禁政策は、もう一つパッとしたものが感じられませんでした。そのためか、一つの国際的な独禁法問題が、EUアメリカにおいて結論を異にすることもあったようです。
今般オバマ大統領の下では、独禁法の運用が強化されるのではないかと言われています。そして、アメリカの司法省反トラスト局長に、クリスティン・バーニー氏が今年4月に起用されました。
バーニー氏には、独禁法政策の強化のための具体的動きを、目に見える形で、速やかに実施されんことを希望します。そして、そのターゲットとしては、先ずグーグルでしょうか。今のグーグルは、著作権問題に関しても、ちょっといかがなものかと疑義を感じる面があります。